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佳境!
+ + +
(ここからストーリーネタバレ)
+ + +
スノウとホープの逃げる隙を作るため、敵陣に切り込んでいったライトニング。
サポートについたファングと二人、一息吐きます。
「待ち合わせ場所を決めてくれ」
ファングに通信機を渡され、スノウと話すライトニング。
待ち合わせ場所はホープの家に決めました。
「──スノウ、聞いてくれ。ホープのことなんだが」
ライトニングはホープの母親のことをスノウに伝えようとします。が、直後、通信機から聞こえたのはホープの声。
『やっぱり──作戦──』
その声も、徐々に乱れて聞こえなくなってしまいました。
「妨害されてんだ」
ファングが通信を切り上げます。そのファングの腕に白く掠れたルシの印があるのに気付き、ライトニングは問い掛けました。
「何者だ」
「──半分イカレちまってるが、あんたと同じルシだ。違ってるのは──」
ファングは、ふ、と俯きました。
「うちらはコクーンの人間じゃねぇ」
+ + +
ファングとヴァニラは下界──グラン=パルスの住人で、そこでクリスタルとなって眠っていました。しかしコクーンで目覚めた時、二人は使命も、コクーンで目覚めることになった経緯の記憶も、失っていたのです。
手がかりを求め、エウリーデ峡谷を訪れた二人。しかしそれが原因で、ドッジが聖府のファルシのルシにされてしまいます。
「もういいよ。逃げよう? おかしいよ、あんな小さな子までルシに」
「お前をシ骸にするわけにはいかねーだろ。それにうちらが逃げたって、また他の誰かが新しいルシにされるだけだ。一昨日の女の子みたいにな」
泣きそうになりながら訴えるヴァニラを、ファングは叱咤します。
「──さっさとけりをつけちまって、こんな敵だらけの世界から二人で逃げような」
そこへ、近付く警備兵の気配。
ファングは手近のエレベーターにヴァニラを押し込み、逃がすと、一人で兵に立ち向かいました。
+ + +
「うちらがダメなルシだから、あんたの妹がルシにされた」
ごめん。
呟いたファングを、ライトニングは殴りました。
「……一発?」
「許すかどうかはセラに決めさせる」
「スノウと同じこと言うのな」
言われて、ライトニングは不機嫌に顔を顰めました。
「──ヴァニラは無事だ。捕まったなら、聖府が発表してる」
ライトニングの励ましに、ファングは微笑みます。
「ヴァニラの印を見たかい?」
問の真意が分からないまま、頷くライトニング。
「印を見れば、シ骸になるまでの猶予がある程度分かるんだ。段々矢印が増えて、目玉が開いたら終わり」
言って、ファングはライトニングの胸の印を確認しました。
「まだまだ余裕」
笑うファングの横で、ライトニングは服を整えます。ふと、ファングが真顔になり、続けました。
「でも、油断は出来ない。ショックを受けたりすると、一気に進んじまうらしい」
ヴァニラの印はもっと進んでいるはず。
言って、ファングは空を仰ぎます。
「早いとこ見つけて、帰らねぇと……」
「それが希望か」
私は失ったんだ。今はとりあえず聖府と戦っているが、希望は何もない。
呟くライトニングに、ファングは言いました。
「セラは?」
はっと顔を上げるライトニング。
「希望がねぇって、何言ってんだ。セラが助かる希望がある。それまで戦って生き延びる。簡単だろ?」
+ + +
市街地を行くスノウとホープ。
ルシが出没したので住人が避難しています。
「あぁやって理由つけて連れて行って、パージしちまうんだ」
避難の様子を物陰から見つめ、スノウは唇を噛みました。
「義姉さんからお前を守れって言われてるけど、みんなも守りたい」
つきあってくれるか。
言って、スノウは避難を誘導している兵士に向かって駆け出しました。
避難する住人が集まっている広場。
そこに兵の姿を見つけるや、スノウは広場の中央で、拾った銃を空に向けて連射しました。
「俺は下界のルシだ!」
順調に避難が進んでいた広場は、一転パニックに。住人は先を争って広場から逃げ去っていきます。
「何をしてるんですか!」
ホープの問に、スノウは警備兵を睨みながら答えました。
「巻き込みたくないからな。──あいつら、人がいようと平気で撃ってきやがる」
その後も兵を倒しながら進む二人。
と、道ばたに、しゃがみ込んで泣いている女の子の姿がありました。先程の広場の騒動で、母親とはぐれてしまったようです。
「大丈夫?」
ホープは少女に近付きました。と、
「いやあ!」
手に持っていたぬいぐるみを、投げつけられたホープ。呆然としたその時、武器を手にした人々が近付いて来ました。
「子どもを守れ」
「ルシをやっつけるんだ」
「俺たちだって戦える」
剥き出しの敵意。
異様な雰囲気に圧倒されていると、少女はホープを突き飛ばし、見つけた母親の元へと駆けていきました。
このままではなぶり殺しにされます。けれど勿論、彼らを傷つけることも出来ません。
スノウはシヴァの力で頭上のアーケードの鉄骨を落とし、人々と自分たちの間を隔てました。
「……ごめん」
ホープは投げつけられたぬいぐるみを拾い、そっと、鉄骨の上に載せました。
+ + +
ルシはこんなにも憎まれている。
分かってはいたものの、その事実を目の当たりにしてショックを隠せないホープ。
そんなホープを励まそうとするスノウの明るい態度が、またホープの気に障ります。
戦うのはバカに任せてろ。
お前も、みんなも守る。
家族っていいよな。
折に触れ語るスノウの一言一言が、ホープに母親を思い出させ、苛立たせます。
「家族に憧れるって、言ったよね」
街の高台まで来た時、ホープはスノウに問い掛けました。
「もし、家族を奪われたら?」
「取り返す」
当然のように答えるスノウ。
「取り返しがつかなかったら? 誰かのせいで奪われたら? ──戦って、人を巻き込んだら?」
重ねて問い掛けるホープ。スノウの脳裏を、ホープの母親の姿がよぎりました。
離れてしまった手。
託された願い。
忘れてしまったわけではありません。
「その人たちに、どうやって償うの」
「──償えるかよ」
ホープに背を向け、スノウは言葉を絞り出します。
「死んじまった相手にどう償えってんだ。もう取り返しがつかねぇのに、言葉で謝ってどうなる」
「……最低だ。巻き込んでおいて何なんだよ」
「あぁそうさ! 巻き込んで死なせた。償い方も謝り方も、重すぎて分かんねぇよ! 分かるまで、戦うしかねぇんだ」
「そんなの、言い訳して逃げてるだけだ!」
「じゃあどうしろってんだ。責任とって死ねばいいのか!」
「そうしろよ!」
感情のまま、ホープは叫びました。
ホープの感情に引き摺られ、魔力が暴発。その勢いで、スノウは高台の柵の外に吹き飛ばされます。
崖っぷちにぶら下がるスノウに、ホープはゆっくりと、近づきました。
「ノラ・エストハイム。母さんの名前だ」
「……お前か!」
スノウは全てを理解しました。
指先で辛うじてぶら下がっているスノウに、ホープがナイフを振り下ろそうとしたその瞬間。
聖府軍の空爆で爆風が巻き起こり、ホープは高台から空中に投げ出されました。
「ホープ!」
壁を蹴り、ホープに手を伸ばすスノウ。
今度は、届きました。
ホープを腕にしっかり抱き締めて、スノウは、落ちていきました。
+ + +
わあ。
わあわあわあ!
盛り上がったー。
せっかく粗筋書いてるのでもうちょっとスノウとホープの会話の流れを追えたらよかったんだけど結構忘れてる!
細やかな感情の揺れは是非ゲームをプレイしてお楽しみ下さい。
スノウが地雷踏みまくりでドキドキするぜ……
そしてヴァニラとファング。
えと、二人、クリスタルになって眠ってたってことで、下界で一度使命を果たしてるらしいです。
そのせいでか、ファングのルシの刻印は、白く掠れたようになってます。
ヴァニラの印は普通に黒いんですが、あの、ライトニングたちがルシにされたあの時、改めてルシにされたのかな?
元々ルシだったのとは関係ないのかな?
ファングはやたらヴァニラをシ骸にしたくないって言ってるんですが、ファング自身は大丈夫なの??
色々細かいところが気になります。
(ここからストーリーネタバレ)
+ + +
スノウとホープの逃げる隙を作るため、敵陣に切り込んでいったライトニング。
サポートについたファングと二人、一息吐きます。
「待ち合わせ場所を決めてくれ」
ファングに通信機を渡され、スノウと話すライトニング。
待ち合わせ場所はホープの家に決めました。
「──スノウ、聞いてくれ。ホープのことなんだが」
ライトニングはホープの母親のことをスノウに伝えようとします。が、直後、通信機から聞こえたのはホープの声。
『やっぱり──作戦──』
その声も、徐々に乱れて聞こえなくなってしまいました。
「妨害されてんだ」
ファングが通信を切り上げます。そのファングの腕に白く掠れたルシの印があるのに気付き、ライトニングは問い掛けました。
「何者だ」
「──半分イカレちまってるが、あんたと同じルシだ。違ってるのは──」
ファングは、ふ、と俯きました。
「うちらはコクーンの人間じゃねぇ」
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ファングとヴァニラは下界──グラン=パルスの住人で、そこでクリスタルとなって眠っていました。しかしコクーンで目覚めた時、二人は使命も、コクーンで目覚めることになった経緯の記憶も、失っていたのです。
手がかりを求め、エウリーデ峡谷を訪れた二人。しかしそれが原因で、ドッジが聖府のファルシのルシにされてしまいます。
「もういいよ。逃げよう? おかしいよ、あんな小さな子までルシに」
「お前をシ骸にするわけにはいかねーだろ。それにうちらが逃げたって、また他の誰かが新しいルシにされるだけだ。一昨日の女の子みたいにな」
泣きそうになりながら訴えるヴァニラを、ファングは叱咤します。
「──さっさとけりをつけちまって、こんな敵だらけの世界から二人で逃げような」
そこへ、近付く警備兵の気配。
ファングは手近のエレベーターにヴァニラを押し込み、逃がすと、一人で兵に立ち向かいました。
+ + +
「うちらがダメなルシだから、あんたの妹がルシにされた」
ごめん。
呟いたファングを、ライトニングは殴りました。
「……一発?」
「許すかどうかはセラに決めさせる」
「スノウと同じこと言うのな」
言われて、ライトニングは不機嫌に顔を顰めました。
「──ヴァニラは無事だ。捕まったなら、聖府が発表してる」
ライトニングの励ましに、ファングは微笑みます。
「ヴァニラの印を見たかい?」
問の真意が分からないまま、頷くライトニング。
「印を見れば、シ骸になるまでの猶予がある程度分かるんだ。段々矢印が増えて、目玉が開いたら終わり」
言って、ファングはライトニングの胸の印を確認しました。
「まだまだ余裕」
笑うファングの横で、ライトニングは服を整えます。ふと、ファングが真顔になり、続けました。
「でも、油断は出来ない。ショックを受けたりすると、一気に進んじまうらしい」
ヴァニラの印はもっと進んでいるはず。
言って、ファングは空を仰ぎます。
「早いとこ見つけて、帰らねぇと……」
「それが希望か」
私は失ったんだ。今はとりあえず聖府と戦っているが、希望は何もない。
呟くライトニングに、ファングは言いました。
「セラは?」
はっと顔を上げるライトニング。
「希望がねぇって、何言ってんだ。セラが助かる希望がある。それまで戦って生き延びる。簡単だろ?」
+ + +
市街地を行くスノウとホープ。
ルシが出没したので住人が避難しています。
「あぁやって理由つけて連れて行って、パージしちまうんだ」
避難の様子を物陰から見つめ、スノウは唇を噛みました。
「義姉さんからお前を守れって言われてるけど、みんなも守りたい」
つきあってくれるか。
言って、スノウは避難を誘導している兵士に向かって駆け出しました。
避難する住人が集まっている広場。
そこに兵の姿を見つけるや、スノウは広場の中央で、拾った銃を空に向けて連射しました。
「俺は下界のルシだ!」
順調に避難が進んでいた広場は、一転パニックに。住人は先を争って広場から逃げ去っていきます。
「何をしてるんですか!」
ホープの問に、スノウは警備兵を睨みながら答えました。
「巻き込みたくないからな。──あいつら、人がいようと平気で撃ってきやがる」
その後も兵を倒しながら進む二人。
と、道ばたに、しゃがみ込んで泣いている女の子の姿がありました。先程の広場の騒動で、母親とはぐれてしまったようです。
「大丈夫?」
ホープは少女に近付きました。と、
「いやあ!」
手に持っていたぬいぐるみを、投げつけられたホープ。呆然としたその時、武器を手にした人々が近付いて来ました。
「子どもを守れ」
「ルシをやっつけるんだ」
「俺たちだって戦える」
剥き出しの敵意。
異様な雰囲気に圧倒されていると、少女はホープを突き飛ばし、見つけた母親の元へと駆けていきました。
このままではなぶり殺しにされます。けれど勿論、彼らを傷つけることも出来ません。
スノウはシヴァの力で頭上のアーケードの鉄骨を落とし、人々と自分たちの間を隔てました。
「……ごめん」
ホープは投げつけられたぬいぐるみを拾い、そっと、鉄骨の上に載せました。
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ルシはこんなにも憎まれている。
分かってはいたものの、その事実を目の当たりにしてショックを隠せないホープ。
そんなホープを励まそうとするスノウの明るい態度が、またホープの気に障ります。
戦うのはバカに任せてろ。
お前も、みんなも守る。
家族っていいよな。
折に触れ語るスノウの一言一言が、ホープに母親を思い出させ、苛立たせます。
「家族に憧れるって、言ったよね」
街の高台まで来た時、ホープはスノウに問い掛けました。
「もし、家族を奪われたら?」
「取り返す」
当然のように答えるスノウ。
「取り返しがつかなかったら? 誰かのせいで奪われたら? ──戦って、人を巻き込んだら?」
重ねて問い掛けるホープ。スノウの脳裏を、ホープの母親の姿がよぎりました。
離れてしまった手。
託された願い。
忘れてしまったわけではありません。
「その人たちに、どうやって償うの」
「──償えるかよ」
ホープに背を向け、スノウは言葉を絞り出します。
「死んじまった相手にどう償えってんだ。もう取り返しがつかねぇのに、言葉で謝ってどうなる」
「……最低だ。巻き込んでおいて何なんだよ」
「あぁそうさ! 巻き込んで死なせた。償い方も謝り方も、重すぎて分かんねぇよ! 分かるまで、戦うしかねぇんだ」
「そんなの、言い訳して逃げてるだけだ!」
「じゃあどうしろってんだ。責任とって死ねばいいのか!」
「そうしろよ!」
感情のまま、ホープは叫びました。
ホープの感情に引き摺られ、魔力が暴発。その勢いで、スノウは高台の柵の外に吹き飛ばされます。
崖っぷちにぶら下がるスノウに、ホープはゆっくりと、近づきました。
「ノラ・エストハイム。母さんの名前だ」
「……お前か!」
スノウは全てを理解しました。
指先で辛うじてぶら下がっているスノウに、ホープがナイフを振り下ろそうとしたその瞬間。
聖府軍の空爆で爆風が巻き起こり、ホープは高台から空中に投げ出されました。
「ホープ!」
壁を蹴り、ホープに手を伸ばすスノウ。
今度は、届きました。
ホープを腕にしっかり抱き締めて、スノウは、落ちていきました。
+ + +
わあ。
わあわあわあ!
盛り上がったー。
せっかく粗筋書いてるのでもうちょっとスノウとホープの会話の流れを追えたらよかったんだけど結構忘れてる!
細やかな感情の揺れは是非ゲームをプレイしてお楽しみ下さい。
スノウが地雷踏みまくりでドキドキするぜ……
そしてヴァニラとファング。
えと、二人、クリスタルになって眠ってたってことで、下界で一度使命を果たしてるらしいです。
そのせいでか、ファングのルシの刻印は、白く掠れたようになってます。
ヴァニラの印は普通に黒いんですが、あの、ライトニングたちがルシにされたあの時、改めてルシにされたのかな?
元々ルシだったのとは関係ないのかな?
ファングはやたらヴァニラをシ骸にしたくないって言ってるんですが、ファング自身は大丈夫なの??
色々細かいところが気になります。
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