トーマの心臓読了ー。 *2009/08/27 (Thu) 10:56 - 色々感想 -

以下多少ネタバレ有り。
ちょっと毒。


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昨夜遅く、クワガタ雌の姿を確認。
生きてた！（笑

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直接的な描写は一切ありませんでしたけども、やはりそういう下地はあるお話でした。
しかし、具体的な描写を避けるだけで、これだけ焦れったい話になるかっていう……あ、具体的にっていうのは、行為の内容ではなくて、行為の意図。
別に期待してるわけじゃなく、それが本質なわけでもないんですけど。
わざと避けてるようなあざとさを感じなくもない。
避けて通れないテーマなら、ある程度はっきりした描写はあってもよかったんじゃなかろうか。前の記事に書いたような、どうとでもとれる行動について深読みせざるをえなくて、余計なエネルギー使ってる気になる。
森博嗣だからなのかな、この人の作風は概ねこんな感じですけど、どうもとらえどころがないというか。
漫画で読むとまた違うのかも知れませんが、取り留めない印象を受ける。

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ネットでちらっと、見つかったのは多分漫画版のだったと思うのですけど、感想というか解説というかを探したら、あぁ、やっぱり。
当時、風と木の詩と並んで、少年愛とか耽美（あったなこんな言葉・笑）とか、そんな風にカテゴライズされた漫画らしいです。
でもこのお話は、それで一括りにしちゃダメな感じなのですよね。
単純な恋愛とか友情とかではなくて、もっと大きなテーマ。
非常に宗教的というか。キリスト教の知識がないと理解しにくい話っぽい。そういうのに造詣の深い方の感想が目立った。
勿論、知識がなくとも感覚で理解出来る方もおられるでしょうが、うーん、私は無理だ^^;

聖書なり何なり、人生を豊かにするためにも一度くらい読めばいいのかも知れないけれど、個人的に宗教には徹底的に興味がないので多分苦痛だと思うんだ。
この手のお話は私には合わない、ということで片付けてしまってもいいんだけれども。
でも、知識がないことで損をしていると思うと、それはそれで悔しい気もするわ。

……あれ、今思ったけど、私もしかして、森博嗣苦手なの、か？

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トーマの死んだ理由も分からなかったんですけど。
ネットでそんなことを質問してる人がいて、見たんですけど、漫画版の方の解釈で、全く分からなかった^^;
秘密を知っている人間は少ない方がいいだろうという配慮？とか思ったんですけど、そんな単純な話じゃないみたいですね。これも結局の所、キリスト教の思考が必要っぽい。くぅ。
どうやら小説版では多少描写が省かれているところもあるようですが、漫画版と両方読んだ方、同じ結論に至れるのかな。

そういえば、トーマは同級生じゃなくて下級生だったみたいです。
前の記事について、訂正。