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わぁなんて偉そうなタイトル。


+ + +

えー。
昨日、連載終了が残念だ残念だとがっかりした漫画版FF12。
について、独りよがりにだらだら書いてみようと思います。
以下の文章は私の妄想で成り立っており、客観的事実にはあんまり基づいていないということをご了承下さい。

+ + +

惜しく思う理由。
まぁこれが全てなんですが、明らかに打ち切り故に話が尻切れトンボなところですね。いや、「それが報酬だ」が見られないからじゃなくて(笑)
読者の大半というか少なくとも私はゲームの方をクリアしてますので、これからどういう風に話が展開していくかというのは既に知っているわけで、だから別に続きはなくてもいいじゃない、なんて意見もあるかもですが。
けれど、ゲームのストーリーからは推し量れない事件が、漫画版内で起こっている。
すなわち、アーシェの腕の喪失です。

仮に、ゲームの通りに物語が続いたとするならば、この後「そいつが報酬だ」イベントがあるわけです。
そのため指輪を着けているアーシェの左手を失わせるわけにはいかず、そういうわけでベリアスの紋章はアーシェの右腕に刻まれたのだろうと思われますが(一巻参照)。
が、しかし、利き腕です。
普通に考えても行動が制限されます。王国復興の旅を、剣を振るいながら続けるなんていうのはかなり無謀だと思わざるを得ません。勿論仲間たちの助力はあるでしょうが、ただでさえ自分の無力さを許せないアーシェが、少なくとも戦闘に於いては彼らに頼りきりになる、その状況をよしとするでしょうか。

アーシェが、それでも旅を続けたとしましょう。一行は、いつかギルヴェガンへ続く門へと辿り着きます。門を開く条件は、ご存じ、ベリアスの召喚。
さて、アーシェはベリアスを召喚できるでしょうか。
アーシェが腕を失った原因は、暁の断片の暴走にベリアスが引き摺られたのか、あるいはただ単に召喚者自身の限界だったのか。
まぁ他の理由かも知れませんが、結局の所はベリアスの力にアーシェの体が耐えられなかったと、そういうことだと思われます。
自分の手に負えない、自らの腕を失わせた召喚獣を、再び召喚する気になるだろうか。
そもそも、腕を失ったことで紋章をも失ったアーシェに、ベリアスを召喚できるのか。
更に言えば、19章の時点でベリアス自身の消滅という可能性もなきにしもあらず。

旅は。
物語は、続くのでしょうか。

+ + +

まぁ、アーシェの腕はね。
ガリフorエルトの里でもらった秘薬or不可思議な魔法の力で復活するとか、そういう反則技があるかもだけど。
でも、うーん。
きちんと連載が続いたとして、この展開、したんだろうか?
どう見ても、打ち切り食らったのでやけになってやりました、みたいな感が拭えない……

もしこれが、物語がバハムートまで進むこと前提での予定通りだったとしたら、すごいと思います。
上記の通りちょっと考えただけでも相当無理があると思うので、それをどう乗り越えていくのか。
ゲームを超えた新しい展開を、是非見てみたかった。
それが叶わないことがとても惜しいと、思うのです。


+ + +
+ + +


ヴァンがバルフレアの「あんたはどうだい?」の台詞を奪ってしまった件。
これは、バルアシェ観点を抜きにしても、ダメじゃないかと思います。

+ + +

まず、発言者がバルフレアからヴァンに替わることで、台詞自体も「お前はどうだ?」に変更されました。
ヴァンにこう言われたアーシェ、応えは一択です。

「お前はやめて」

当然ですね。
極自然です。
しかし、ゲームでバルフレアに「あんたはどうだい?」と問われたアーシェの返答はこうです。

「私も同じ。脱出しましょう」

このシーンのアーシェは、暁の断片を取り上げられ、帝国への協力(あるいは服従)を求められている状況です。
手錠を付けられ連行されているアーシェ、ウォースラに反抗的な態度をとってはいますが、内心ではもしかしたら、ウォースラの裏切りに打ち拉がれ、絶望し、帝国の要求を呑むしかないと諦めかけているかも知れません。
この時点で、アーシェがどの道を選ぶのかは不確定です。
その時起こったのが、フランの暴走です。
帝国兵の拘束から逃れ脱出するまたとない好機。ダルマスカに関わりのないバルフレアは、迷わずその選択肢を選びます。そしてアーシェに問うのです。
俺たちは捕まるなんて真っ平御免だが、「あんたはどうだい?」。

バルフレアのこの台詞は、単に束縛されることの好き嫌いを尋ねているわけではなく、帝国の支配を受け入れるのか否か、の意味も含んでいるわけです。
それに「脱出しましょう」と答えることで、帝国に屈せずここから逃れるのだと、アーシェの決意が明確になります。

ところが漫画版では、(おそらくは何の考えもなく)問うたヴァンに対しアーシェがデレた反応をしてしまった為、アーシェの立ち位置は不確定なままです。
フランの暴走という混乱に乗じて、空賊たちは逃げるでしょう。けれど、アーシェも共に行くのかどうか、この時点では判断できないのです。
なのにウォースラは、「これ以上は行かせません」とアーシェを止めます。
ここで、私は唐突な印象を受けました。
この展開では、ウォースラのこの台詞は早合点と言わざるを得ないからです。

ここで、アーシェは自分の立ち位置を明確にするため「脱出しましょう」と言わねばならないのです。
そのためには、アーシェに問い掛けるのはバルフレアが最も自然であり、少なくとも、ヴァンではダメなのです。

+ + +

……なのに、何故ここでヴァンなのか。
理由は分かる。
痛いほど分かる。
このところギスギスしてばかりのアーシェを最後にデレさせたかった、という理由も、勿論あるでしょう。読者サービス的な意味も含め。
しかし、それより何より。

ヴァン、ここ以外に見せ場ないんだよね。

流石に、最終回で主人公の見せ場がないってのはどうかと思うよね。
作者さんの苦肉の策だったと思うよ。
でもね……(ry

長々と語った結論がこれだよ。


+ + +
+ + +


バルフレアがめっちゃアーシェを見てる件。

えぇとね。
アーシェの腕が吹き飛んだ時点でですね、バルフレアはミストに当てられたフランに肩を貸してる状態なわけです。
けれど、そのフランをヴァンに預けて、真っ先にアーシェに手を伸ばすんだなバルフレア!
でもって、帝国艦隊の爆発する合間を抜けて脱出する小型艦の操縦中、そんな切羽詰まった状況下でも、後部座席でぼろぼろ泣いてるアーシェを気に掛けてるわけですよ。

ああもう抱き締めちゃえyこれって最早愛だよね。

書き直した割に内容変わってないけどまぁそういうことが言いたかっただけさ。
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