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とても今更だし多分どこかで似たようなネタもあると思うのだけれどもフォルダ漁ってたら出てきたので晒してみる。
■内容■
バルネロで秋山×直@ライアーゲーム(少数決ゲーム)。
ドラマをご覧になった方なら察しが付くのではないかと思いますが、えぇ、その通りの内容です。
原作にはこのネタあるのかな。
何をしてるでもないのですが、ネタ的にちょっとアレなのでR18。
+ + +
解釈を間違えているような気がしてなりません。
広い意味では含まれる。
と信じたい。
という話はさておき、なんていうか、正直本当にもうごめんなさい。
後半、とっても楽しく書きました(…)
■内容■
バルネロで秋山×直@ライアーゲーム(少数決ゲーム)。
ドラマをご覧になった方なら察しが付くのではないかと思いますが、えぇ、その通りの内容です。
原作にはこのネタあるのかな。
何をしてるでもないのですが、ネタ的にちょっとアレなのでR18。
+ + +
解釈を間違えているような気がしてなりません。
広い意味では含まれる。
と信じたい。
という話はさておき、なんていうか、正直本当にもうごめんなさい。
後半、とっても楽しく書きました(…)
+ + +
※18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい※
「バルフレアさん。今の質問なんですけど」
声を掛けられ、バルフレアは、傍らに立つパンネロを見やった。
質問というのは、今自分たちが参加している少数決ゲームの課題のことだ。
少数決ゲームは、YES・NOで答えられる任意の質問に対して投票を行い、多数決とは逆に、少数派が勝つというルールである。あくまでも、少数派となり勝ち残ることが目的なので、質問に対し本当のことを答える必要はない。
「質問がどうかしたか?」
「はい、あの……」
パンネロは、どこか困ったような顔でバルフレアを見上げ、首を傾げた。
「SとMって、何ですか?」
バルフレアは固まった。
SとM。それは、今出されている質問に出てきた単語である。
曰く、『SとMなら、自分はSだ』。
「……知らないのか?」
単なる確認。そんな風を装って、バルフレアはパンネロを見下ろした。こくんと頷いたパンネロの瞳は無垢そのもので、それが嘘ではないと知れる。
「本当のことを答える必要はないって分かってはいるんですけど、やっぱり、意味が分からないまま投票するのも気持ち悪いな、と思って」
「……そうか」
まさか、真っ正直に説明するわけにもいくまい。
何か適当な表現はないだろうか。パンネロから視線を逸らし、バルフレアは考えた。
「……そうだな。オフェンスとディフェンス、みたいなもんか」
「オフェンスとディフェンス?」
繰り返して、パンネロはひとつ、瞬いた。
「Sがオフェンスで、Mがディフェンスですか?」
「まぁ、そう、だな」
「じゃあ……私は、性格的に、Mかな」
その台詞に、バルフレアはまたしても固まった。
M。
お嬢ちゃんが、M?
* * *
「……バルフレアさん……」
上気した瞳が、恥ずかしそうにこちらを見やる。
「言い付けは、ちゃんと守ったんだろうな?」
問いかけに、小さな頷きが返された。確かめるため、バルフレアはパンネロの服の下に手を潜り込ませる。
「……あ」
桜色の唇から吐息が漏れた。恥じらって、パンネロは口許を両手のひらで覆い隠す。
バルフレアの指先に触れるのは、素肌の感触。パンネロは下着を着けていなかった。
「……いい子だ」
滑らかな肌を指先で辿りながら、にぃ、と笑う。パンネロが、頬を真っ赤に染めて俯いた。
「だって……ちゃんと言い付けを守っていい子にしていれば、バルフレアさん、ご褒美をくれるでしょう……?」
上目遣いの、おねだり。
気に入って、バルフレアはパンネロの体を抱き寄せた。
「勿論。さぁ、ご褒美だ──」
* * *
「あ、でも」
パンネロの声に、バルフレアははっと我に返った。脳内妄想を急いで払拭し、緩んでいただろう表情を引き締める。
「何だ、お嬢ちゃん?」
「確か、作戦では、私は"YES"に投票するんですよね?」
このゲームには必勝法がある。その為にバルフレアとパンネロはチームを組んでいて、YES・NOどちらに投票するか予め決めてあるのだ。
「そうだな。それが?」
「じゃあ私、Sですね!」
くらり。
バルフレアは眩暈を感じた。
* * *
「……お嬢ちゃん」
吐息混じりのバルフレアの声に、パンネロが、伏せていた顔を上げてちらりと視線を寄越した。
甘い色の瞳が、悪戯な笑みを浮かべてこちらの様子を窺う。小さな舌が、濡れた唇を舐める。扇情的なその仕草に、細い体を組み敷いてしまいたい衝動に駆られる。
けれど、それは敵わない。ベッドに横たわるバルフレアの両手首は縛り上げられ、頭の上で固定されているのだ。
「何ですか、バルフレアさん」
やはり濡れているのだろう指先を舐めながら、パンネロが、仰向いたバルフレアの体に跨る。パンネロが身に着けている、レースで縁取りされた白いシルクのキャミソール。それと揃いの感触が裸の腹に触れて、バルフレアはく、と喉を鳴らした。
「……やだな、バルフレアさん。こんなことされて、気持ちいいんですか?」
パンネロの細い指が、バルフレアの手首を戒めている布地を撫でる。
それの所為じゃない。
反論したかったが、触れるか触れないかのタッチで腕をなぞられ、バルフレアは思わず息を詰めてしまった。
その反応にくすくす笑いを漏らしながら、パンネロが僅かに体をずらす。布地を隔てて与えられた感触に、バルフレアは堪らず体を押し付けたが、無情にも、パンネロはすぐに離れていく。
「……頼む、お嬢ちゃん」
乱れた息の下、バルフレアはパンネロを呼んだ。自分の思惑とかけ離れたところで高ぶらされた体は、もう限界だ。
「もう、我慢できないんですか?」
懇願するバルフレアを見下ろして、パンネロが、唇の端を上げた。
「バルフレアさんて、意外と──」
* * *
「──違う!」
思わず叫んでしまったその声に、パンネロが、びくんと飛び退いた。はっと我に返れば、その場にいる全員の視線が自分に集中している。
「……悪い。何でもない」
バルフレアは、咳払いをして平静を装った。
落ち着け。違う。現実では有り得ない。自分には、あんな風に縛り付けられる趣味も、年下の少女にいいように嬲られて喜ぶ趣味もない。大体、自分はそんなに堪え性のない男ではないのだ。多分。
忘れよう。
色々とアレな妄想は永久に封印することに決めて、バルフレアは深く息を吐いた。
「……あの」
ふと、パンネロが、おそるおそるといった風に口を開く。
「違うって、その、私はSじゃないってことですか?」
「は?」
何を言ってる。
問い返した瞬間、話の流れを思い出した。
「……あぁ、いや、それは」
こっちの話だ。
言いかけたバルフレアを、パンネロは真剣な眼差しで見つめている。
……こう一生懸命なお嬢ちゃんもいいが、あの妖艶な雰囲気のお嬢ちゃんも、なかなかどうして……
思って、我に返り、バルフレアはぶるぶると首を振った。
忘れるのだ。あちら側の世界は、あまりにも危険だ。
「……そうだな。お嬢ちゃんはMだ」
「え?」
「今回の投票、お嬢ちゃんは"NO"に入れてくれ」
「でも、作戦では」
「作戦は変更だ。いいな?」
「えっと。はい……」
作戦では、パンネロが"YES"、バルフレアが"NO"に投票する予定だった。が、自分がMに分類されるなど、たとえ内実が伴わなくとも認められない。認めてなるものか。
納得いかなさそうな顔で、けれど頷いたパンネロに、バルフレアはほっと息を吐く。その横で、パンネロがしみじみと呟いた。
「私、やっぱりMなんですね」
「……そういうことは、あまり大きな声で言わない方がいいぞ」
「え? あ、そうですよね。他の人に作戦がバレたら大変!」
忠告を勘違いして、パンネロは慌てたように両手のひらで口許を押さえた。その仕草に、何故だか既視感を覚える。
どこで見たのだったか。記憶を探ると、それはすぐに見つかった。
……そっちなら、アリだ。
そんなことを思った自分に気付き、バルフレアはもう一度、ぶるぶると首を振った。
※18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい※
「バルフレアさん。今の質問なんですけど」
声を掛けられ、バルフレアは、傍らに立つパンネロを見やった。
質問というのは、今自分たちが参加している少数決ゲームの課題のことだ。
少数決ゲームは、YES・NOで答えられる任意の質問に対して投票を行い、多数決とは逆に、少数派が勝つというルールである。あくまでも、少数派となり勝ち残ることが目的なので、質問に対し本当のことを答える必要はない。
「質問がどうかしたか?」
「はい、あの……」
パンネロは、どこか困ったような顔でバルフレアを見上げ、首を傾げた。
「SとMって、何ですか?」
バルフレアは固まった。
SとM。それは、今出されている質問に出てきた単語である。
曰く、『SとMなら、自分はSだ』。
「……知らないのか?」
単なる確認。そんな風を装って、バルフレアはパンネロを見下ろした。こくんと頷いたパンネロの瞳は無垢そのもので、それが嘘ではないと知れる。
「本当のことを答える必要はないって分かってはいるんですけど、やっぱり、意味が分からないまま投票するのも気持ち悪いな、と思って」
「……そうか」
まさか、真っ正直に説明するわけにもいくまい。
何か適当な表現はないだろうか。パンネロから視線を逸らし、バルフレアは考えた。
「……そうだな。オフェンスとディフェンス、みたいなもんか」
「オフェンスとディフェンス?」
繰り返して、パンネロはひとつ、瞬いた。
「Sがオフェンスで、Mがディフェンスですか?」
「まぁ、そう、だな」
「じゃあ……私は、性格的に、Mかな」
その台詞に、バルフレアはまたしても固まった。
M。
お嬢ちゃんが、M?
* * *
「……バルフレアさん……」
上気した瞳が、恥ずかしそうにこちらを見やる。
「言い付けは、ちゃんと守ったんだろうな?」
問いかけに、小さな頷きが返された。確かめるため、バルフレアはパンネロの服の下に手を潜り込ませる。
「……あ」
桜色の唇から吐息が漏れた。恥じらって、パンネロは口許を両手のひらで覆い隠す。
バルフレアの指先に触れるのは、素肌の感触。パンネロは下着を着けていなかった。
「……いい子だ」
滑らかな肌を指先で辿りながら、にぃ、と笑う。パンネロが、頬を真っ赤に染めて俯いた。
「だって……ちゃんと言い付けを守っていい子にしていれば、バルフレアさん、ご褒美をくれるでしょう……?」
上目遣いの、おねだり。
気に入って、バルフレアはパンネロの体を抱き寄せた。
「勿論。さぁ、ご褒美だ──」
* * *
「あ、でも」
パンネロの声に、バルフレアははっと我に返った。脳内妄想を急いで払拭し、緩んでいただろう表情を引き締める。
「何だ、お嬢ちゃん?」
「確か、作戦では、私は"YES"に投票するんですよね?」
このゲームには必勝法がある。その為にバルフレアとパンネロはチームを組んでいて、YES・NOどちらに投票するか予め決めてあるのだ。
「そうだな。それが?」
「じゃあ私、Sですね!」
くらり。
バルフレアは眩暈を感じた。
* * *
「……お嬢ちゃん」
吐息混じりのバルフレアの声に、パンネロが、伏せていた顔を上げてちらりと視線を寄越した。
甘い色の瞳が、悪戯な笑みを浮かべてこちらの様子を窺う。小さな舌が、濡れた唇を舐める。扇情的なその仕草に、細い体を組み敷いてしまいたい衝動に駆られる。
けれど、それは敵わない。ベッドに横たわるバルフレアの両手首は縛り上げられ、頭の上で固定されているのだ。
「何ですか、バルフレアさん」
やはり濡れているのだろう指先を舐めながら、パンネロが、仰向いたバルフレアの体に跨る。パンネロが身に着けている、レースで縁取りされた白いシルクのキャミソール。それと揃いの感触が裸の腹に触れて、バルフレアはく、と喉を鳴らした。
「……やだな、バルフレアさん。こんなことされて、気持ちいいんですか?」
パンネロの細い指が、バルフレアの手首を戒めている布地を撫でる。
それの所為じゃない。
反論したかったが、触れるか触れないかのタッチで腕をなぞられ、バルフレアは思わず息を詰めてしまった。
その反応にくすくす笑いを漏らしながら、パンネロが僅かに体をずらす。布地を隔てて与えられた感触に、バルフレアは堪らず体を押し付けたが、無情にも、パンネロはすぐに離れていく。
「……頼む、お嬢ちゃん」
乱れた息の下、バルフレアはパンネロを呼んだ。自分の思惑とかけ離れたところで高ぶらされた体は、もう限界だ。
「もう、我慢できないんですか?」
懇願するバルフレアを見下ろして、パンネロが、唇の端を上げた。
「バルフレアさんて、意外と──」
* * *
「──違う!」
思わず叫んでしまったその声に、パンネロが、びくんと飛び退いた。はっと我に返れば、その場にいる全員の視線が自分に集中している。
「……悪い。何でもない」
バルフレアは、咳払いをして平静を装った。
落ち着け。違う。現実では有り得ない。自分には、あんな風に縛り付けられる趣味も、年下の少女にいいように嬲られて喜ぶ趣味もない。大体、自分はそんなに堪え性のない男ではないのだ。多分。
忘れよう。
色々とアレな妄想は永久に封印することに決めて、バルフレアは深く息を吐いた。
「……あの」
ふと、パンネロが、おそるおそるといった風に口を開く。
「違うって、その、私はSじゃないってことですか?」
「は?」
何を言ってる。
問い返した瞬間、話の流れを思い出した。
「……あぁ、いや、それは」
こっちの話だ。
言いかけたバルフレアを、パンネロは真剣な眼差しで見つめている。
……こう一生懸命なお嬢ちゃんもいいが、あの妖艶な雰囲気のお嬢ちゃんも、なかなかどうして……
思って、我に返り、バルフレアはぶるぶると首を振った。
忘れるのだ。あちら側の世界は、あまりにも危険だ。
「……そうだな。お嬢ちゃんはMだ」
「え?」
「今回の投票、お嬢ちゃんは"NO"に入れてくれ」
「でも、作戦では」
「作戦は変更だ。いいな?」
「えっと。はい……」
作戦では、パンネロが"YES"、バルフレアが"NO"に投票する予定だった。が、自分がMに分類されるなど、たとえ内実が伴わなくとも認められない。認めてなるものか。
納得いかなさそうな顔で、けれど頷いたパンネロに、バルフレアはほっと息を吐く。その横で、パンネロがしみじみと呟いた。
「私、やっぱりMなんですね」
「……そういうことは、あまり大きな声で言わない方がいいぞ」
「え? あ、そうですよね。他の人に作戦がバレたら大変!」
忠告を勘違いして、パンネロは慌てたように両手のひらで口許を押さえた。その仕草に、何故だか既視感を覚える。
どこで見たのだったか。記憶を探ると、それはすぐに見つかった。
……そっちなら、アリだ。
そんなことを思った自分に気付き、バルフレアはもう一度、ぶるぶると首を振った。
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