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初音ミクオリジナル曲を連続再生してくれるブログパーツがあるんです。
(remoto.818nc.jp/archives/blog/200709372357.php ←頭にhttp://)
これをガジェットにしてデスクトップに常駐させることに成功。ご満悦。
今現在186曲あるらしいんですが、一曲4分として744分。
12時間超。
曲の順番が、起動するたびに変わってる。(一曲目だけは何故か固定。)
全曲聞ける日は来るのだろうか。
+ + +
そんな話とは全く関係ありませんが、フォルダ漁ってたら出てきたので。
■内容■
バルアシェ現代パラレル、携帯機種変したあとのお話。
アーシェはマニュアル熟読派。
バルフレアはとりあえず弄る派。
(remoto.818nc.jp/archives/blog/200709372357.php ←頭にhttp://)
これをガジェットにしてデスクトップに常駐させることに成功。ご満悦。
今現在186曲あるらしいんですが、一曲4分として744分。
12時間超。
曲の順番が、起動するたびに変わってる。(一曲目だけは何故か固定。)
全曲聞ける日は来るのだろうか。
+ + +
そんな話とは全く関係ありませんが、フォルダ漁ってたら出てきたので。
■内容■
バルアシェ現代パラレル、携帯機種変したあとのお話。
アーシェはマニュアル熟読派。
バルフレアはとりあえず弄る派。
+ + +
携帯が鳴った。
機種変更してきたばかりの真新しい携帯、初期設定のままの着信音。携帯の説明書を眺めていたアーシェは、突然響いた耳慣れない電子音に驚いて、びくりと顔を跳ね上げた。
「……何?」
携帯を手に取って、ディスプレイを見やる。
新着メール一件。
表示されたメッセージに、アーシェは眉を顰めた。他社から乗り換えて機種変更した携帯だ。電話番号はさておき、メールアドレスは変わってしまったのに。
思った瞬間、誰からのメールなのか察しがついた。
受信トレイを開く。引き継ぐことの出来たアドレス帳の情報を読み込んで、予想通りの名前が表示されていた。
メール本文はたった一言、「開通おめでとう」。
「馬鹿馬鹿しい」
笑いながら呟くと、すぐ傍らで声がした。
「何が」
「すぐ隣にいるのに、わざわざメールなんて」
言った瞬間、今度は通話着信。
自分の携帯を耳に当てたバルフレアが、に、と笑った顔で、促すようにこちらを見る。呆れたように肩を竦めて、ソファの上で背中合わせに姿勢を定めてから、通話ボタンを押した。
「何の真似?」
「好きなんだ」
電話越しの機械で処理された声と、すぐ背後から直接耳に届く声と、触れた背中に感じる響きと。
混ざり合って、いつもと違う感覚を覚え、そういえばこの人は意外とそんな言葉を口にしない、思って、そんな意味ではないと分かっているのに、軽く鼓動が跳ねた。
「……何が?」
「まっさらなものを汚すのが」
背中にかかる重みが、僅かに増す。
「何、それ?」
「例えば、雪が降るだろ。足跡一つない真っ白な庭や道路を、踏み荒らしたいと思ったことは?」
「……あるわ」
多分誰もが持っているその衝動は、何と呼ぶのだろう。
思いながら、今度は逆にバルフレアに寄り掛かる。
「それとこれと、何の関係が?」
「お前の携帯に、誰より早く、俺の痕跡を残したかったわけだ」
「つまらないことしたがるのね」
笑い混じりの言葉にやはり笑いながら答えを返して、ふと、気付いた。
「……ちょっと待って?」
携帯を耳から離し、再び受信トレイを開く。振り返って、その画面をバルフレアに突きつけた。
「残念ね。二番目よ」
受信トレイに表示されているメールは、二通。
「それはノーカウントだろ?」
バルフレアがアーシェの携帯を取り上げて一通目のメールを開いた。本文冒頭に、「お買いあげありがとうございます」の文章。
「最初から携帯に入ってる奴だろ、それ」
「これが最初だという事実に変わりはないでしょ?」
バルフレアの手から携帯を取り戻して、通話を切る。バルフレアが、肩を竦めて自分の携帯を折り畳んだ。
「また、一番になり損ねた」
「え?」
何の話?
訊こうとして、けれど、拗ねているような顔が見えて。
思わず、笑ってしまった。
携帯が鳴った。
機種変更してきたばかりの真新しい携帯、初期設定のままの着信音。携帯の説明書を眺めていたアーシェは、突然響いた耳慣れない電子音に驚いて、びくりと顔を跳ね上げた。
「……何?」
携帯を手に取って、ディスプレイを見やる。
新着メール一件。
表示されたメッセージに、アーシェは眉を顰めた。他社から乗り換えて機種変更した携帯だ。電話番号はさておき、メールアドレスは変わってしまったのに。
思った瞬間、誰からのメールなのか察しがついた。
受信トレイを開く。引き継ぐことの出来たアドレス帳の情報を読み込んで、予想通りの名前が表示されていた。
メール本文はたった一言、「開通おめでとう」。
「馬鹿馬鹿しい」
笑いながら呟くと、すぐ傍らで声がした。
「何が」
「すぐ隣にいるのに、わざわざメールなんて」
言った瞬間、今度は通話着信。
自分の携帯を耳に当てたバルフレアが、に、と笑った顔で、促すようにこちらを見る。呆れたように肩を竦めて、ソファの上で背中合わせに姿勢を定めてから、通話ボタンを押した。
「何の真似?」
「好きなんだ」
電話越しの機械で処理された声と、すぐ背後から直接耳に届く声と、触れた背中に感じる響きと。
混ざり合って、いつもと違う感覚を覚え、そういえばこの人は意外とそんな言葉を口にしない、思って、そんな意味ではないと分かっているのに、軽く鼓動が跳ねた。
「……何が?」
「まっさらなものを汚すのが」
背中にかかる重みが、僅かに増す。
「何、それ?」
「例えば、雪が降るだろ。足跡一つない真っ白な庭や道路を、踏み荒らしたいと思ったことは?」
「……あるわ」
多分誰もが持っているその衝動は、何と呼ぶのだろう。
思いながら、今度は逆にバルフレアに寄り掛かる。
「それとこれと、何の関係が?」
「お前の携帯に、誰より早く、俺の痕跡を残したかったわけだ」
「つまらないことしたがるのね」
笑い混じりの言葉にやはり笑いながら答えを返して、ふと、気付いた。
「……ちょっと待って?」
携帯を耳から離し、再び受信トレイを開く。振り返って、その画面をバルフレアに突きつけた。
「残念ね。二番目よ」
受信トレイに表示されているメールは、二通。
「それはノーカウントだろ?」
バルフレアがアーシェの携帯を取り上げて一通目のメールを開いた。本文冒頭に、「お買いあげありがとうございます」の文章。
「最初から携帯に入ってる奴だろ、それ」
「これが最初だという事実に変わりはないでしょ?」
バルフレアの手から携帯を取り戻して、通話を切る。バルフレアが、肩を竦めて自分の携帯を折り畳んだ。
「また、一番になり損ねた」
「え?」
何の話?
訊こうとして、けれど、拗ねているような顔が見えて。
思わず、笑ってしまった。
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