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【流血女神伝・砂の覇王/須賀しのぶ著・集英社コバルト文庫】

うわぁこのお話スゴイや。
以下読んだ人にしか分からない感想。

+ + +

全9巻読了しました。
うわー本当にすごいよこのお話。
展開が確かに色々斜め上を行った気がした。


+ + +

個人的萌えシーン。

皇子宮を脱出することを決め、深夜、ドミトリアスの部屋を訪れたカリエ。
自分はアルゼウスではない、と告白し、突然のことに驚くドーンにガウンを脱いで下に何も身に着けていない寝間着姿を晒し、「これでも分からなければ、寝間着を脱いでもいいです」。
カリエ、それは大胆すぎじゃないでしょうか!

ドーン、勿論それ以上脱がすことはせず(紳士め……)、カリエから経緯を聞き、そして最後に。
「お前はいつでも、光であれ」。
額に、祝福のキス。
ドーン×カリエ、来た……!(個人的にプッシュしております。)

うわぁいい物読んだ!
ページを捲ります。
そこにキスシーンの挿絵があるじゃないですか。
うわああぁぁ挿絵画家さんありがとう!
本当にありがとう!


+ + +

そんな私一押しの皇子様ドミトリアス、隣国の王女様グラーシカと結婚致します。
宝塚的に凛々しく滅多にドレスなんぞお召しにならないグラーシカですが、4巻p.235の挿絵は素敵だと思いました。
この挿絵、バルアシェフィルタ張っていいですか!(いいよ!)(自分で答えるな)

という妄想はさておき、この時点では主人公カリエは東の隣国エティカヤで奴隷生活送っていて不遇の身なわけです。
色々、何でそっちの勝手な理屈でこんな目に遭わなきゃいけないの、な状況なわけです。
そういう流れの中、ドミトリアスとグラーシカはものすごく真っ当な人間で、読んでいてこの二人が出てくるとほっとした。
二人とも大真面目なのに、やりとりが面白かったりするし。
海賊編の後の再会で、カリエに抱きつかれて赤面するドミトリアスとか、かーわーいーいー!

でも、何にやられたって、やっぱりカリエとドミトリアスの縁談。
しかも、ミュカとどっちを選ぶ?のおまけ付き。
何この美味しすぎる展開!
あらすじは知ってるのでその展開も知ってたのですけどでも挿絵だけ先にぱらぱら見てたらミュカがいてうわぁあの話この辺か!とすごくわくわくしてわくわくしました。
ミュカ可愛いなミュカ。
初登場の時はこんなにいい奴になるとは思わなかった。
カリエがルトヴィアを去る直前の舞踏会?のシーンは本当に面白かった。

ルトヴィア組の皆さんは好きなんですが、作者が後書きで書いてらしたけど、その後本当にひどいことになってるような気がするので。
心配です。
でも続きのお話、過去編なんだよな。
焦らすな……!


+ + +

最大の山場はこっち。
サルベーン×カリエ。
サルベーン、美味しいとこ持って行きやがった!(笑)

サルベーンがバルフレアだって刷り込まれてるからもう何このシーン萌え死ねる。(カリエは当然のようにパンネロちゃんでしょ?)
確かに少女小説でこれやっていいの的設定だと思いました。
しかしこれ、後でバルアン、気付いたよね。
カリエ、白状したのかな。
まぁある意味バルアンがヘタレだったので自業自得というか何というかあぁもう本当にご馳走様でした。
私のところにおいでなさいがね、もう。
でも結局あの一度だけか。
実際サルベーンのところに行ってたりしたら、もう私、K.O.でしたけど。
シャイハンとのシーンでは、「サルベーン、来て!」と思ってしまいましたよ。

サルベーンとかラクリゼとか、ザカール組の皆さんは何考えてるんだか分からなくていまいち感情移入できなかったんですが、素顔が見えてくると非常に可愛い。
ラクリゼの尻餅は最高だと思いました。


+ + +

と、萌えシーンについてだけ語ってみましたけど、すごいお話でした。
ハリーポッターもそうだったけど、後半が本当に面白い。
惜しむらくは、終盤かな。
時々概要小説になってるというコメントを拝見しましたが、終盤は確かにそんな感じ……
今までに打たれた布石から、起こるべくして起こってる流れなんですけど。
人の感情とか入る余地は、確かにないんですけど。
一気に流しちゃったなーという印象が、否めない。
その所為か、終盤の盛り上がりに、ちょっと欠けたような気がした。

でも、最後の挿絵のシーン。
カリエの目の前で砂が零れ落ちるシーン。
あのカリエの表情は何とも言えない。画家さんてすごい。

ところでこの辺りで久しぶりにエドが出てきましたが、そんな久しぶりの再会で「カリエと逃げていい」とか言われてエドも困っただろうなー(笑)
エド、すっかりエティカヤに馴染んでるし。
そこそこの地位も得てるし。
仮にカリエと再会することがなくても、普通にエティカヤ人として暮らして行けてたんじゃなかろうか。
むしろもうカリエのこと忘れてたんじゃなかろうかとか(それはないんだろうな)。


+ + +

面白いです。
これでまたシリーズの半分かと思うと嬉しくて眩暈がします。
次のザカール編、読むぞー。
ばるふらー(違)
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