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もしかして大詰め。

教皇フューネラルから手に入れた情報を元に、オーボンヌ修道院を訪れたラムザ。
地下書庫で待ち受けていた神殿騎士ローファルを相手に戦闘。
何しろレベルが違うのでざっくり撃破したら、

ローファル「異端者ラムザよ……貴様を地獄に…招待してやろう……」

てな言葉と共に、床に魔法陣が描き出され、時空の狭間に飛ばされました。

ラムザ「…ここは?」

先程まで自分たちがいた地下書庫とは別の空間。
戸惑うラムザの耳に、声が届きます。

ローファル「ようこそ……死都ミュロンドへ…」

聖ミュロンド寺院のあったあの場所ではなく、ヴォルマルフたちの求めていたミュロンド。
それが、どうやらここのようです。

ローファル「ここに来たからには……もう…地上へ戻る…ことはできん……その入口さえ……壊して……しまえばな………」

言って、ラムザたちとの戦闘で瀕死のローファル、手を掲げ何やら念じました。と、ラムザの足元の床が崩れ始め、そこに描かれていた魔法陣が跡形もなく消えてしまいます。

ローファル「さあ…先へ進むがいい……貴様の妹が…待っているぞ……」

役目を終え、満足そうに息を引き取るローファル。
妹の名を呼びながら、ラムザはその場を後にするのでした。

+ + +

その後、クレティアン、バルク(ベスラ要塞の戦いの時にモスフングスの毒を撒いていた神殿騎士。ルカヴィの力で復活したらしい)をも倒し、やって来たのは飛空艇の墓場。
朽ちた飛空艇の甲板に、横たえられている意識のないアルマ、彼女の傍に膝を突いているヴォルマルフ、の姿がありました。

ヴォルマルフ「…何故だ、何故、ヴァルゴが発動しないのだ? この空間に聖天使の魂が漂っている、それは間違いない…何故だ……アジョラの生まれ変わりではないのか…?」
ラムザ「ヴォルマルフ、そこまでだ! ヴァルゴは発動しない! あきらめて、おとなしくアルマを解放するんだッ!!」
ヴォルマルフ「いいや、発動するさ…。…が足りないだけなのだ」

何が足りないと言うのでしょう。
怪訝そうな顔をするラムザに、ヴォルマルフは笑みを浮かべます。

ヴォルマルフ「聞こえなかったか…? “血が足りない”と言ったのだ。“血塗られた聖天使”の再臨には多くの血が必要だ…聖アジョラの死後、十数世紀にわたりイヴァリースの大地に多くの血が流されたが、まだ足りぬらしい…」

言うなり、ヴォルマルフは聖石を掲げ、ルカヴィへと姿を変えました。

統制者ハシュマリム『…我が主、“血塗られた聖天使”よ、ワインよりも濃く灼熱の溶岩よりも熱い“血”をその復活のために捧げよう!』

戦闘開始。
撃破。

ハシュマリム『我が主よ…、まだ…まだ目覚めぬのか……』

絶望したように呟き、アルマを見やるハシュマリム。と、そのアルマが、微かに呻きを漏らします。
“血塗られた聖天使”の復活、その依り代としてのアルマ。
必要なのは肉体だけで、その意識は邪魔な物でしかありません。

ハシュマリム『ここまできて………邪魔をさせるものか……“血塗られた聖天使”よ……我が命を……復活の贄に……捧げようぞ………ッ!!』

最後の手段とばかりに、ハシュマリムが自らの体を引き裂き、血を溢れさせました。
後に残る聖石。
と、光が降り注ぎ、アルマの体に異変が起こります。

『身体を取り戻したぞ……』

呟きながら立ち上がったアルマの、栗色だった髪は鋼色に変わり、その表情は陰鬱としています。
“血塗られた聖天使”、聖アジョラが、復活したのです。

+ + +

ところで聖アジョラとは。
ざっと1200年前、神の国の到来を説きましたが時の司祭の反感を買い、反逆者として処刑された人物だそうで。
アジョラの処刑直後、司祭の宗教の本拠地であったミュロンドが天変地異により海中に没し、それをアジョラの奇跡と信じた弟子たちが、その教えを広めグレバドス教(現在の畏国に広く普及している宗教)として成立させたそうです。
早い話が、キリスト教におけるキリストみたいな立場の人だと思います。(宗教には不案内故、発言には一切責任を持ちません)(持て)

ところでところで。
上記の内容はゲルモニーク聖典に書かれているのですが。
そこで、アジョラ、「彼」呼ばわりなんですね。
つまり、男性。
なのに、女性であるアルマの体を、「取り戻したぞ」……
……
いえ、別にいいんですけど。

ラムザ「アルマーッ!!」

妹の名を呼ぶラムザ。
と、聖アジョラが、顔を歪めました。

『に…兄さん………助けて……』

聖アジョラの苦しげな呻きに混じって聞こえたのは、アルマの声。
アルマを呼び続けるラムザに、答える声も返ります。

聖アジョラ『やめろ……邪魔をするな……じゃま…を…する…な……ジャ…マ…ヲ……スル……!!』

と、聖アジョラが光に包まれました。
その体から分離されたのか、聖アジョラとは別に、アルマの姿が現れます。
やはり、女性としての自分は受け入れられなかったようです。(そうなのか?)

ラムザ「アルマ!! 大丈夫か!!」

駆け寄るラムザに、アルマが頷きます。

アルマ「早く…アジョラを……倒さなくては……」
聖アジョラ『ワタシノ…復活ヲ…サマタゲル…ツモリ…カ……ソウハ……サセヌ……ワタシノ…復活ヲ…サマタゲル者ハ…何人タリトモ…許シテハ…オカナイ!』

叫びと共に、ルカヴィ聖天使アルテマへと姿を変える聖アジョラ。
戦闘開始。
撃破。

アルテマ『バカナ……コンナコトガ……』

あまりのあっけなさに呆然とするアルテマ。(ゴメンよ、レベル上げすぎだったかな……)(当方レベル90超、この辺の敵レベルは精々40台でした)

アルテマ『ソウカ……貴様ハ……、カツテ…コノ私ヲ倒シタ者ノ…末裔カ……』

当時、新興宗教の教祖として信者を増やしていたアジョラ。
しかしアジョラには、そうした宗教家としての顔だけでなく、敵国に侵入し情報収集と撹乱を行う工作員としての裏の顔もありました。
時の大国はアジョラを恐れました。
アジョラが間者である証拠を掴むために、アジョラの元へ、やはり間者としてゲルモニーク(ゲルモニーク聖典の著者。一般には、聖アジョラを敵国へ売り渡した裏切りの使徒として知られる)を送り込んだのです。

こうした経緯から推察するに、アジョラを倒したのはゲルモニークで、その子孫がラムザ、と言うことになるようですが。
そんな裏設定があったのか。

アルテマ、更に変身。
閃光、爆発とともに、聖大天使アルテマとなりました。

アルテマ『貴様タチヲ…殺シテヤル!!』

戦闘開始。
ラストバトルなんですけども。
多分相手はレベル99なんですけども。(ボスのステータスは見えませんが、レベル3算術が有効だったから)(いやでもそこまで一気に高くなるか……?)
特筆することもなく。
撃破。

アルテマ『モット……チカラヲ………』

その体から強烈な光を放ちつつ、崩壊していくアルテマ。
飛空艇が大爆発を起こし、その場の全てが、消し去られました……

+ + +

数ヶ月後。
どこかの街の共同墓地。
葬儀が執り行われている最中らしく、喪服を着た弔問客と、神父の姿があります。

神父「…大いなる父の祝福を受け、汝の肉体は大地へ戻らん。願わくば聖アジョラの御加護によりアルマ・ベオルブの魂を至福の地へ導きたまえ……、ファーラム…」

この辺の文句はFF12と似てますね。
てか聖アジョラの御加護じゃあ至福の地に辿り着けません。(倒しちゃったし!)
さておき、葬儀はアルマのものだった模様。
ラムザは。
他の仲間たちは。
そして誰よりバルフレアは。
一体どうなったのでしょうか……

「…まだ若いのに。残念なことだ」
「兄妹が皆、逝ってしまったなんて…」
「…末弟のラムザは墓にも入れないとか。嘆かわしいことだ…」
「三百年続いたベオルブ家もこれでおしまいね…」

口々に囁いて、弔問客と神父が帰っていきます。
と、誰もいなくなった墓地に人目を忍ぶように現れた姿がありました。
オーランと、……バルマウフラです! やっぱり彼女、生きていたのです!

オーラン「…遅くなったな、ラムザ…、アルマ…」

墓参りが遅くなったことを詫びるオーランの横で、墓前に花を供えるバルマウフラ。
墓に向かって、オーランが近況を語ります。
ディリータはオヴェリアと結婚。
平民出の若者が混乱した畏国に平和をもたらし、ついにはプリンセスと結ばれて新たな国王となる――この先何百年も民衆の間で語り継がれるであろう英雄譚の誕生です。

オーラン「ディリータはおまえが言ったように、根はいいヤツなのかもしれない…彼女がミュロンドの刺客とバレた時…あいつは彼女を殺したように見せかけて城外へ逃がしたんだ…ヴォルマルフに利用されている彼女に自分の姿を重ねたんだろうな…」

バルマウフラに促され、オーランは立ち上がりました。
先に立って歩き出すバルマウフラの後ろで、そっと、墓を振り返るオーラン。

オーラン「…本当に死んじまったのか? オレにはまだおまえたちが死んだなんて信じられないよ。だって…、そうだろ…?」

しかし、返事は返りません。
諦めたように首を振って、オーランはバルマウフラの後を追おうと身を翻しました。
と、その背後を通り過ぎる、チョコボに乗ったラムザとアルマ。
オーランははっと振り返りますが、二人はそのまま行ってしまいます。

オーラン「待ってくれ! ラムザッ! アルマッ!」

その声を聞きつけてか、バルマウフラが戻ってきました。興奮した声を上げるオーラン。

オーラン「…生きていたんだ! 生きていたんだよッ!」

+ + +

エンディングのムービー。
チョコボに乗ったラムザとアルマ。
なんかを背景に、纏め語りが流れます。

後日、オーランは自らが見聞きした出来事を執筆し、“デュライ白書”として纏め上げました。
“デュライ白書”はその翌年、新たな教皇を選出する会議の場で公開されましたが、真相の暴露を恐れた教会はオーランを捕らえ、異端者として処分します。
その後、回収された“デュライ白書”は、数百年もの間教会の手により隠匿されることになりました。

「しかし、私は真実を知ることができた…今こそ彼の名誉を回復しよう…彼の生きざまを若い世代に伝えるためにも…」

この「彼」はラムザのことで、歴史の表舞台に立つことのなかったラムザの功績を知ろう、と言う流れです。
語り手は、ゲーム開始時にこちらの名前と誕生日を訊いてきた、歴史学者アラズラム・デュライ。
彼、オーランの子孫だったのですね。
……ところで、あのぅ、デュライ家の系譜を遡るとそこにバルマウフラの名前があるんですか(殴)

+ + +

スタッフロールが流れます。
……あれ? これで終わり?
そんな馬鹿な、と思っていたら。
続きがありました。

+ + +

ゼルテニア城の教会跡。
いつものように、一人佇んでいるオヴェリア。
いつものように、チョコボに乗ってやってくるディリータ。

ディリータ「やっぱりここにいたんだな。みんな探していたぞ」

いつもの台詞を言って、ディリータがチョコボから下ります。
いつもいつも、行方不明になる王妃様。
その居場所を知っていながら誰にも教えず、いつもいつも、自ら迎えにやって来る畏国王。
それは、独占欲故のことだと思っていいですか?

ディリータ「ほら、今日はおまえの誕生日だろ? この花束を…」

オヴェリアに歩み寄りながら、花束を差し出すディリータ。
と、微かに聞こえた金属音。
オヴェリアが振り返ったその瞬間、ディリータの体に奔る激痛。

ディリータ「オ…、オヴェリア…?」

ディリータの手から、花束がこぼれ落ちました。
見下ろした自分の体に、短剣が突き刺さっています。

オヴェリア「…そうやって、みんなを利用して! …ラムザのように、いつか私も見殺しにするのね……!」

信じていたのに。
信じていたかったのに。
運命に弄ばれる自分を助けてくれたのだと思っていたのに、ディリータは、己の野心のために自分をも利用していただけだった。
もう、利用されるのは耐えられない。
もう、裏切られるのには耐えられない。
これ以上、自分を裏切るディリータを見ていたくない。

そんな思いだったのでしょうか。
オヴェリアが突き立てた短剣を、ディリータは引き抜き、そのままオヴェリアに刺し返しました。
悲鳴も上げず、ディリータの用意した花束の上に倒れ伏すオヴェリア。
そのオヴェリアから後退り、二、三歩歩いて膝を突いたディリータが、空を見上げます。

ディリータ「…ラムザ、おまえは何を手に入れた? オレは……」

画面暗転。

The End.


+ + +


+ + +


……ぎゃああああ!
終わった!
終わってしまった!
このエンディングを見てしまった……!

うわあぁぁぁどうしよう。
悲恋だ。
泣ける。
今これ書いてて泣きそうになった……(落ち着け。)
ていうかここをアニメ化しようよ……アニメで見たかったよ悲恋の結末……

てかね。
いやこれ、どうなんでしょうか。
二人の間に愛はあったんでしょうか。

上記のオヴェリアの心境部分、最後の一行はもしかしたらいらないかとも思う。
ディリータの裏切りを知って、芽生えかけていた信頼が憎しみに取って変わった挙げ句の行動だったのかもしれない。
でもそうではなく、もう引き返せないほどにディリータを愛していて、だからこそ許せなかったのかもしれない。

一方、ディリータはどうでしょう。
本当にオヴェリアを利用していただけだったのか。
根底には愛があったのか。
個人的には愛があったと思いたいのですが、ネックは、オヴェリアを刺し返していること。
これがなければ。
ディリータが刺されるまま、オヴェリアを見逃していたのなら、ディリータは本当にオヴェリアを愛していたんだと思えます。
でも、刺し返してる。
自分を殺そうとした相手への、せめてもの復讐でしょうか。
それとも、戦いを生き抜いてきた者としての、咄嗟の反射でしょうか。
どちらにしても、そこに愛は感じられない……

折々の台詞とか。
今回の花束だって。
それは本当にオヴェリアを思ってのことだったと、信じていたかったよ……!(涙)

+ + +

信じていたかったので妄想してみた
……いや、こんな事を考えている時間なんかなかったって、分かってる。
脊髄反射かってくらいすぐ刺し返してたってことは、分かってる!
いいじゃんか妄想だもん。ふん!(拗ねた。)

+ + +

それにしてもラムザたち、時空の狭間からどうやって脱出してきたんでしょうね。
アグリアスやブナンザ君や、他の仲間たちはどうなったんでしょうか。
まぁ、彼らはきっと、それぞれ自分たちの故郷に帰って、新しい生活を始めたんだろうと思いますが。

……ねぇ、バルフレアはどうなったの?
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