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タイトルの通り、こんなん誰が読みたいんだ的SS。
ふと思いついちゃったけどサイトに置くのもどうかと思ったのでこっちに。


■内容■

バルネロ学園パラレル新キャラ一名。
年齢が違ってもいいの、パラレルだから。
性格が違ってもいいの、パラレルだから。
RWが出る前にやっちゃえ的やっつけ仕事。


rur様に捧げます。いらないって言わないで。

+ + +


「ネロ姉」
車を降りたその瞬間に声を掛けられ、パンネロはくるりと振り向いた。
「フィロ」
自宅前の道路を徒歩でやって来たのは、妹のフィロだ。パンネロの近くまで寄ってきて、車の中を覗き込む。
「先生、今晩は」
「コンバンハ。中等部の学生にしちゃ、随分遅いお帰りじゃないか?」
運転席のバルフレアに、フィロはふん、と息を吐いた。
「コンテストが近いんです」
「コンテスト?」
「鳥人間」
「……あぁ」
得心した風に頷くバルフレアに、フィロがべ、と舌を出す。
「誰かさん達と違って、夜遊びしてるんじゃないんですから」
「誰だ、その不心得者は」
「うわ、自覚がないって最悪にタチ悪い」
大袈裟に顔を顰めたフィロにに、と笑って、バルフレアはパンネロを見上げた。
「じゃあな」
「あ、送って下さってありがとうございました」
「オヤスミ」
「お休みなさい」
走り去る車に手を振って、見送る。と、
「……あ、ネロ姉、ゴメン」
「何?」
ふと漏れた呟きに、パンネロは隣に立つ妹を見下ろした。そのパンネロの顔をまじまじと見やって、フィロがふぅ、と息を吐く。
「お休みのキスとかするんだったんでしょ? 邪魔したね」
「フィ……っ!」
顔を真っ赤にして口をぱくぱくさせるパンネロを余所に、フィロが、鞄の中から何やら取りだした。手のひらにはちょっと余るその容器をパンネロに向けて、しゅっしゅっ、と中身を吹き付ける。
「フィロ……それって」
「ファ○リーズ」
「何でそんな物持ってるの」
「部活の顧問、煙草吸うんだもん」
「部室に置いとけばいいじゃない。ていうか、何でそれを今私にかけるの?」
「匂うよ」
「何が」
「石鹸?」
「せっ……!」
パンネロは、今度こそ言葉が出ない。がっくりと、膝を抱えて地面にしゃがみ込んだ。
「大丈夫、お母さん達には言わないから」
「……ありがとう」
「あ、ネロ姉」
「何」
「虫除けも持ってるけど、使う?」
「……フィロ……」
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